『憎んでいたDNA』

(S・Sさん 50代女性 愛知県在住)

Lifeコースを受講後、システムの理解を深めたくてミロシィングを受講しました。
授業の回を重ねるごとに、理解が深まっていくのがよく分かりました。

講義3は、「なぜミラクルは起きるのか?~この世はミラーワールド~」。
個人レッスンで講師に、「実際に自分の問題があれば、当てはめて見ていきましょう!」と言われ、ちょうど、その日の朝、駅で「この人嫌い」と思う知り合いのSさんを10年ぶりに見かけたことを話ました。

Sさんは歯科医の奥さん。
当時ハイソな雰囲気の奥様方のボランティア活動をされている方でした。
あまり友達にはなりたくないというタイプでしたが、向こうから近付いてくるので、仕方なく付き合っており、毎年必ず年賀状が届いていました。

私の主人の家は会社を経営し、その頃は裕福な暮らしをしていました。
主人の父親が社長、主人はその下で働いていました。
ある日Sさんと逃げ場のない状況で、ばったり出会いました。
私は当時悩みを抱えており、身なりも構えない状況でぼろぼろの格好。
かたやSさんは全身おしゃれした姿。
挨拶をしたものの、私の姿を頭からつま先まで品定めのように視線を往復させ、とても気まずい思いをしながら私はその場を逃げるように離れました。
それ以来会うこともなく、年賀状も来なくなりました。
その後会社が倒産、私は、余裕がない状況になっていきました。

ミロシィングの講義で聞いたシステムの話から、Sさんの姿には自分の内面が鏡のように映し出されていること、また、自分をそういう目で見ていたということを知りました。
Sさんに感じることは…外見、社会的地位、経済で評価をする。上から目線!
絶対自分ではないと思っていた姿がそこにありました。

個人レッスンでは、Sさんに感じる抵抗感をシステムにあてはめて紐解いていくことになりました。
朝のSさんとの出会いが、思いもよらず、先祖代々を紐解く鍵になったのです。

Sさんについて講師に語っているとき、ふと口から「優雅だな!」という言葉が出てきました。講師から、感じるものは自分の中にもある“優雅さ”と言われても、はじめはピンときませんでした。

そこで、両親のことをシステムで紐解いていきました。

私の母方は家柄が良く、経済的にも恵まれていました。
世間の感覚からかなりずれていた母に育てられた私には、知らないうちに家柄に対するプライド、人を外見、社会的地位、経済で評価する価値観が育っていたのかも知れません。

その一方で、私が生まれる前、父の親戚が事業に失敗し、我が家に借金に来て、気の弱い真面目な父とお嬢様育ちの母は断ることができず、かなりの額を出し、とても苦労したようです。
そのせいもあり、父母も姉たちもとても質素にしていました。
姉たちは結婚後も、近所の目を気にして、目立つことはしないように気を遣っていました。
また叔母の一人は、経済的にも社会的にもとても恵まれていたにも関わらず、多忙を極めていた夫と一緒に過ごす時間は全くなく、「次に生まれ変わるときは、夫婦でのんびり温泉に行けるような暮らしがいいわ」と、こぼしていました。

私自身、家柄というのが、自分にとってどういうものか持て余すことがあり、お荷物状態になっていたのです。
家柄に対するプライドはある、けれども家柄があることでマイナスになることもある。
また人間として、家柄を自慢するような人にはなりたくない…。
いつしかそういった家柄、その血を引き継いでいる自分のDNAから目をそむけ、否定して生きてきたのでした。

講師に「ご先祖のDNAをそのまま受け止め、外に出してあげましょう」と言われ、初めてそのままを受け止める感覚を体験しました。
その時まで、自分のDNAを憎んでいたことに、全く気付いていませんでした。
まして一切感謝なんてしたことがなかったのです。
その瞬間、人生で初めてご先祖からうけついだDNAを丸ごと受け止めた気がしました。
今まで何と狭いところに自分を閉じ込め、世の中を覗いて生きてきたことか!! 
体がざわつき、頭の上にあった膜のようなものがすっかりと取れた気がしました。

母の親戚はガンの人が多く、そして、実家の父も母もガン、長姉も、私もガン、長姉の夫もガンといった、「ガン家系」でした。

DNAを憎み、血を嫌えば、ガンになるのは当たり前。
いかにDNAから目をそむけ、憎んでいたのかがはっきりわかりました。

会社が傾いたことで、自分を下げて生きていました。
しかし、講師と話をする中で、自分の中に脈々と繋がれてきた家柄、社会的地位、裕福であるが故のご先祖様の苦しみを感じることができ、初めて、徐々に回復してきた今の会社の状況や、家族が揃い、今ここに全てがあること、その豊かさを感じることができ、心から感謝できたのです。

この感動した体験を家に帰って主人に話したところ、主人がとても驚いたのです。
私のこの感動体験の一週間前に、とても不思議なことがあったことを話してくれました。
主人と私は、またいとこ同士で、親戚になります。
会社を作った主人の祖父は、世話になったと私の親戚の写真を、主人の父が社長の頃は社長室に飾っていたのです。
その後会社が倒産し、偉いご先祖の写真を飾っているのは、そぐわないような気がすると、主人はその3枚の写真を棚の上に片付け、すっかり忘れていたそうです。
しかし私のこの体験の一週間前、朝、主人が社長室に入ると、その3枚の写真が棚の上から落ちているのを見つけ、これは、「先祖を思い出してくれ…」という、ご先祖そして祖父からのメッセージに違いないと、よく見えるところに飾ったと話してくれました。

主人もこの状況が気になっていたそうで、私の体験を聞き、ビックリしながらも、先祖から繋がるDNAに一緒に思いを馳せてくれました。
まさに、ご先祖の、「気づいてくれ!忘れないでくれ!」という強い思いを感じ、初めて主人と二人で、とても清々しい気持でご先祖をそのままを受け止め、感謝できました。

全く自覚がなかった家柄やご先祖にたいする自分の思い、そして、ご先祖から受けついできたプライドをもっていたこと。
それらを、否定し、自分自身を閉じ込めて生きてきたことがシステムを通して紐解けた時、心から解放されました。
そして、私がご先祖から引き継いできたもの全てが、ご先祖から渡された宝物のような感覚に変わりました。
ありがとうございます。