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全ての問題を超える鍵-マリッジバランス-
第1回 一瞬のうちに変わった社会の人間関係
第4回 夫婦関係を好転させる鍵
夫婦間に起きる問題は、すべて自分が作った幻想
あなたはパートナーに嫌悪感を持ったり、結婚生活に虚しさを感じていませんか?パートナーの浮気や暴力などで悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。
もし、そんな愛の無い、冷め切った結婚生活を続けているとしたら、もう終わりにしませんか?たとえ今、夫婦関係でどんなに悩んでいても、「結婚学」を理解することで目の前の問題は完全に終焉します。
あなたが抱える問題は“今”起こっているものではなく、すべて過去に自分がイメージしたことや思考したことが、現象として出現しているのです。
現象を評価しなければ、すべてが終焉するのです。
自分の持つ観念体系が、現象を否定的に捉え続ける限り、現象は繰り返されます。
そのような場合、なぜそんな観念体系を持つようになったのか、自分の内側に潜む根源の原因を見つけて理解すると、人生は全く変わってしまいます。
“これが私”と思い込んできた幻想の世界から目覚め、真実の世界に突入するのです。
心からパートナーを愛し、愛され、自分の中が完全に満たされる。
夫婦で好きなものを創造し、思い通りに生きられる。
こんな想像もつかない夢のような世界、それが夫婦の本当のリアルな世界です。
同じ感情面を持つ男女がお互いを映し合う
例えば、あなたの負の観念体系は、子供の頃にできた心の「傷」が最大の原因になってできあがっています。
親の何気ない言動でできた「傷」が、あなたの人生を左右してしまうのです。
離婚寸前だったある女性が、「結婚学」を理解したことで、その瞬間から夫婦関係が全く変わってしまったケースがあります。
彼女は離婚経験があり二度目の結婚も危うい状況にありました。
前回も今回も出てくる言葉は「やっぱり私には結婚は無理。一人で生きていこう」
彼女としては何気なく言っている言葉ですが、ここに彼女の観念体系が見えます。
“やっぱり”という言葉がでるのは、過去に今の状況を肯定していたということです。
夫婦喧嘩のパターンは、“責め立てる夫に黙り込む自分”
喧嘩の理由が何であろうと、決まって夫からは「僕の話を聴いていない。僕のことを愛していない」と言われる。
彼女は何故それほどまで責められるのか分かりません。
衝突を避けて逃げても、夫は執拗に追いかけてくるという苦しい日々に疲れ果て、もう離婚しようと思ったのです。
しかし、この現象は過去に「入力」したものが「出力」されている状況とも言えるのです。
この世界には時間という認識があり、入力したものが出力されるまでに時間がかかるため、ある日突然、出力された出来事が、“今”起こっているように見えてしまうのです。
思考に根付いた思い込みはやっかいなもので、根源の原因を理解しない限りこの「入出力」は繰り返されます。
根源の原因を見つけるには“感情”が鍵になりますが、彼女が夫に感じる事は「意見を聞いてくれない。理解してもらえない」だけでした。
このことは実は、彼女が自分の感情を分かっていなかったことを意味します。
彼女の様に、人間は感じることを避けて生きています。
過去に味わった辛い感情を感じないように、自分の中に抑圧して生きているのです。
しかし、"鏡の仕組み"になっているこの世界では、自分の内側が外側の世界に映し出されます。
自分の隠したもの、自分の中に抑圧されたものは見事にパートナーという「鏡」に映し出されます。
何故なら、パートナーはあなたと同じ"感情面"を持っており、互いが「鏡」となり"自分を知るために"引き合い出会っているからです。

夫の叫びは自分の心の声だった
「あの夫が私?」彼女は自分の感情に繋がる手がかりを辿り始めます。
すると、記憶は子供の頃に遡り、親に叱られているシーンを思い出しました。
そして自分の意見を聴いてもらえないことに"悲しさと怒り"を感じ、また、弟に祖母や両親の愛情が一心に向けられていると感じたことから"私は愛されていない"という思い込みが心に「傷」をつくっていることに気が付きました。
そのため、悲しさや寂しさ、怒りという辛い感情を封印して「誰にも頼らず一人で生きよう」と心に決めたことを思い出したのです。
このことから、彼女は人を愛することも、受け入れることもできなくなり、人間関係を持つことすら怖くなりました。
そしてそれが、自分の観念体系であることを理解したのです。
「夫の声は、私の声だ! 愛してほしいのは自分。
私だけ見てほしい」と叫んでいる自分自身に気付いたのです。
自分だけが傷ついているのではなく、拒絶という暴力で夫を傷つけていたこと。
そして、その大元は"自分と自分の内側との関係性"にあり、自分が自分を愛せずに、傷つけていたことを知ります。
苦しんでいた夫は、自分そのものだったと理解できたのです。
『二人で生きていきたい――』 自分の感情を理解してからの彼女の人生は反転し、今、思い通りの世界に生きています。
いつも不安気で寂しそうだった夫は,別人のように穏やかになり、二人は愛し愛される安心感に包まれ、満たされた結婚生活を送っています。
今、不幸であればあるほど、自分のことを愛していないほど「結婚学」を理解すると世界は反転します。
そして、今までの人生は"幻想"だったと知るでしょう。
「鏡」がないと自分の顔は見えないように、パートナーなくして自分の姿を見ることはできません。
自分を知れば、思考のゲームは終わります。
その先は、夫婦で好きなように創造できる世界がまっています。
人間が全く新しいレベルへ大きくジャンプするとき、パートナーがその「鍵」を握っているのです。